お客様へ
公演中止のお知らせ

 平素は格別のご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
 この度、3月19日(土)から27日(日)に予定しておりました「地方都市オーケストラ・フェスティバル2011」につきまして、誠に残念ながら急遽公演を中止させていただくことになりました。
 これは、東北関東大震災の現況を鑑み、フェスティバルの開催は難しいと、実行委員会において判断したためでございます。
 チケットをご購入いただいた皆様には誠に申し訳なく、お詫びを申し上げますとともにご了承いただきたく、よろしくお願い申し上げます。
※尚、3月26日(土)の群馬交響楽団公演については、同楽団主催の東京公演として実施される予定です。また、震災の影響によりカール=ハインツ・シュテフェンスが来日不可となり、指揮者が沼尻竜典に変更となっております。

 中止公演チケットの払い戻しにつきましては、以下の通り進めさせていただきます。

●3/19大阪響をご購入の方
お客様が購入された各プレイガイドから連絡さしあげますので、お待ちください。
 (トリフォニーホールチケットセンター、チケットぴあ、イープラス、イマジンチケットセンター、カンフェティ)

●3/20関西フィル、3/21セントラル愛知響、3/27広響をご購入の方
下記でご購入いただいたお客様へは、トリフォニーホールチケットセンターから連絡さしあげます。
 (トリフォニーホールチケットセンター、チケットぴあ、ローソンチケット、広島県人会)
下記で購入されたお客様へは、各購入先から連絡さしあげます。
 (各オーケストラ、イープラス、東京文化会館チケットサービス、東京芸術劇場チケットサービス、イマジンチケットセンター、カンフェティ)

 ご購入の際に連絡先などをお伝えいただいていない方は、お手数ですがご購入先へお問合せください。
 もし、3月中に払い戻しについて購入先などから連絡がなかったお客様は、お手数ですが下記までお問合せください。

 払い戻しについて、総合のお問合せは以下になります。
 トリフォニーホールチケットセンター 03-5608-1212

 お客様にはご迷惑をおかけしますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 末筆ながら、この度の震災の犠牲になられた方々とご遺族の皆様へお悔やみを申し上げるとともに、被災された皆様へ謹んでお見舞い申し上げます。
 一日も早い復興を切に願ってやみません。

各地のオケが腕によりをかけた“A級グルメ”を召し上がれ!

 ご当地グルメ、ゆるキャラ、各地の物産展……いま地方都市が熱い。私たちが暮らしている首都圏からは想像もつかない大胆な企画、ユニークな試みが、全国で日夜繰り広げられているのだ。実は、オーケストラの演奏会も同じ。日本でほとんど演奏される機会に恵まれない、大作曲家たちの秘曲の紹介。東京ではまずお目にかかれない、ユニークなテーマのプログラミング。さらには“ご当地”に因んだ新曲の委嘱演奏。それらがデパ地下の物産展さながらに一堂に会し、一挙に楽しめるとしたら、それをみすみす聞き逃す手はない。各地を代表するオケが、すみだトリフォニーホールに集結し、いわば“オケのサミット”を開催する夢のフェスティバル。それが「地方都市オーケストラ・フェスティバル2011」だ。
 
 創立30周年を迎える大阪交響楽団は、第1回定期演奏会で演奏したモーツァルトと創立30周年記念委嘱新作(糀場富美子作曲)を並べ、楽団の歴史をじっくりと。同じ大阪から参加する関西フィルハーモニー管弦楽団は、人気作曲家・吉松隆の作品を吉松解釈の第一人者・藤岡幸夫の指揮で。名古屋からやってくるセントラル愛知交響楽団は、なんとバッハ「ゴールドベルク変奏曲」のオケ版(野平一郎編曲)を披露。“群響”の愛称でおなじみの群馬交響楽団は人気ピアニスト小菅優をソロに迎え、真にドイツ的なベートーヴェンを。そして最後は広島交響楽団が、グリンカやリムスキー=コルサコフの秘曲をひっさげてやってくる。
 
 各地のオケとシェフ(指揮者)が腕によりをかけた“コース料理”が楽しめる「地方都市オーケストラ・フェスティバル2011」。今まで味わったことのない新鮮な“A級グルメ”を召し上がれ!


■ 大阪交響楽団 ★特別参加

日付:2011年3月19日(土)
時間:15:00開演
出演:児玉 宏[指揮]
曲目:
モーツァルト/交響曲第35番 ニ長調K.385「ハフナー」
糀場 富美子/大阪交響楽団創立30周年記念委嘱作品「百舌鳥耳原に寄せる3つの墓碑銘」
ロータ/交響曲第4番「愛のカンツォーネに由来する交響曲」(日本初演)

→前島秀国の「ここに注目!」


■ 関西フィルハーモニー管弦楽団

日付:2011年3月20日(日)
時間:15:00開演
出演:藤岡幸夫[指揮] 風早宏隆[関西フィル首席トロンボーン奏者]
曲目:
ヴォーン=ウィリアムズ/タリスの主題による幻想曲
吉松 隆/トロンボーン協奏曲「オリオン・マシーン」
チャイコフスキー/交響曲第6番 ロ短調 作品74「悲愴」

→前島秀国の「ここに注目!」


■ セントラル愛知交響楽団

日付:2011年3月21日(月・祝)
時間:15:00開演
出演:齊藤一郎[指揮] 鈴木俊哉[リコーダー] 多井智紀[チェロ] 野村祐子[箏] 野村峰山[尺八]
曲目:
木下正道/「問いと炎II」リコーダー・チェロとオーケストラの為の(世界初演)
水野みか子/レオダマイア~筝と尺八のために(管弦楽版初演)
J.S.バッハ(野平一郎編曲)/ゴルトベルク変奏曲BWV988(2010年11月19日初演)

→前島秀国の「ここに注目!」


■ 群馬交響楽団 ★特別参加

日付:2011年3月26日(土)
時間:15:00開演
出演:カール=ハインツ・シュテフェンス[指揮] 小菅 優[ピアノ]
曲目:
ドビュッシー/牧神の午後への前奏曲
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番 ト長調 作品58
ブラームス/交響曲第2番 ニ長調 作品73

→前島秀国の「ここに注目!」


■ 広島交響楽団

日付:2011年3月27日(日)
時間:15:00開演
出演:秋山和慶[指揮] 中村めぐみ[広響フルート奏者]
曲目:
グリンカ/スペイン序曲第1番「ホタ・アラゴネーサによる華麗な奇想曲」
ヴァウン・ホルムボー/フルート協奏曲第2番 作品147
リムスキー=コルサコフ/交響曲第2番「アンタール」 作品9 (1897年版)

→前島秀国の「ここに注目!」

「地方都市オーケストラ・フェスティヴァル2011」のここに注目!

■ 大阪交響楽団

 今回、日本初演されるニノ・ロータ作曲の交響曲第4番「愛のカンツォーネに由来する交響曲」は、ルキーノ・ヴィスコンティ監督の名作『山猫』のスコアを 4楽章の交響曲に編曲したもの。アラン・ドロンとクラウディア・カルディナーレが演じたカップルを気高い旋律で表現した第3楽章、バート・ランカスター扮する公爵が戦乱で疎開する場面をドラマティックに描いた第4楽章は、ロータ屈指の名曲として高く評価されている。かつてドイツのオペラハウスでみっちり修行を積んだ音楽監督・児玉宏が、ロータの美しい旋律をどのように“歌わせる”かにも注目。

■ 関西フィルハーモニー管弦楽団

 海外でも評価の高い日本人作曲家・吉松隆のトロンボーン協奏曲「オリオン・マシーン」は1993年に初演された、吉松の代表作のひとつ。星座のオリオン座になぞらえて構成された作品だが、トロンボーンのパートには(谷 啓風の?)ジャズの要素が織り込まれており、非常に楽しい協奏曲だ。独奏を担当するのは、同団首席トロンボーン奏者の風早宏隆。正指揮者時代から数えると、関西フィルと10年にも及ぶ関係を築き上げてきた首席指揮者・藤岡幸夫が、チャイコフスキーの名曲「悲愴」でひとつの頂点を築き上げることは間違いない。

■ セントラル愛知交響楽団

 プログラムに沿って常任指揮者・斎藤一郎が俳句を詠むという、ユニークな試みを続けているセントラル愛知交響楽団。メインとなるバッハ「ゴルトベルク変奏曲」のオーケストラ版は、セントラル愛知が野平一郎に編曲を委嘱した新作だ。これまでジャズやピアノ以外の楽器に編曲された例はあるが、オケ版というのは世界的に見てもほとんど前例がない。バッハ愛好家ならずとも聞き逃せない貴重な機会となるはず。現代音楽からお笑いバンドまで八方破りの活躍を続ける木下正道、名古屋市営地下鉄のメロディサインを作曲したことでも知られる水野みか子の作品にも期待したい。

■ 群馬交響楽団

 今回、群響に指揮者として初客演となるカール=ハインツ・シュテフェンスは、バイエルン放送響やベルリン・フィルの首席クラリネット奏者を歴任した、知る人ぞ知るクラリネットの名手。ピアノ独奏は、つい先ごろザルツブルク音楽祭でショパン/ピアノ協奏曲第2番を弾き大成功を収めたばかりの小菅優だ。ドイツ語圏での生活が長い彼女が、ドイツ人シュテフェンスのサポートを得て弾くベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番は、真にドイツ的で正統的な演奏となるはず。後半のブラームス/交響曲第2番では、ブラームスがスコアの中に織り込んだ木管の書法の美しさを、シュテフェンスが引き出してくれるだろう。

■ 広島交響楽団

 広響と音楽監督・秋山和慶が近年精力的に取り組んでいる「北欧作品日本初演シリーズ」。アルヴェーンやカレヴィ・アホなど、日本ではめったに聴くことの出来ない作曲家たちを紹介していく彼らの意義は、いまのクラシック音楽界において極めて大きい。今回はそのシリーズから、デンマークの作曲家ホルムボーのフルート協奏曲第2番をピックアップ。メインとなるリムスキー=コルサコフの交響曲第2番「アンタール」は、なんと4つの異なるヴァージョンが存在するが、今回は第3稿にあたる1897年版を演奏する。イスラーム詩人アンタールをモチーフにして書かれた「アンタール」は、いわば“もうひとつのシェヘラザード”。リムスキーらしいオリエンタリズムが存分に盛り込まれた、知られざる名曲だ。

前島秀国(まえじまひでくに/サウンド&ヴィジュアル・ライター)

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